地上に出た2人の前に現れたのは真っ暗な世界。分厚い雲で太陽の光すらも遮られ常に夜のような地獄だった。唯一の生還者に出会うが彼らも精神状態がおかしくなっていた・・。漫画【ドラゴンヘッド】3巻ネタバレ解説「地上、灰と死の世界、儀式、」
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コンテンツ
第24話:生還
崩落が始まるトンネル内で排気ダクトを抜けてアコは逃げる。
周囲を見渡す
本当に誰もいなくなったのか?
不安がよぎるが蒸気の中から叫びながら飛び出してきたのはテルだった。
崩壊するトンネル。
排気ダクトを抜けて俺たちは生き延びた。
それでも2人は動くことができなかった。
あまりに多くのことが起き過ぎた体。
第25話:地上
長い間座り込んでいたが、蒸気が噴き出し2人は動かざるを得なくなる。
アコに「何であんなことしたのか?何でノブオがいないのか?あんたち殺しあってバカみたいだ」と言われる。
彼女も彼女なりに責任を感じていたようだが、テルのおかげで生還できたことに関しては誰も感謝をしていない。仲違いした2人は離れて行動をする。
テルは分かっていた「自分の行動がノブオを殺してしまった」と言うことを、責任を感じてはいた。罪悪感は常にあるのだ。
「俺だって精一杯やっている」
彼のこの言葉が全てを物語っている。彼らはまだ中学生なのだ。
テルだけが進み続ける。
また二又だ
諦めかけるが片方のトンネルから風が吹いていた・・
外?
歩き続けると
地上に向かって伸びる梯子があった。
言い争いをしている場合ではない、瀬戸さんを呼ぼう。
第26話:廃墟
登った先は廃墟化した浄水場だった。
叫ぶが誰もいない。
地震があったのだろう建物中にヒビと亀裂が走っている。
窓ガラスは全て割れ廃墟の様相だ。
何年も誰もいなかったかのようにほこり(火山灰)が積もっていることに違和感を感じるが人を探し続けると一枚の張り紙があった。
「ここの職員は全員避難しました再建の目処が立つまでここを閉鎖します」
避難?
何があったんだ?
割れた窓から外を見上げると
暗い。
空が暗い。
おかしい昼の12時のはずなのに夜のように真っ暗だ。アコも「夜だからじゃ無いか?」と言うほどに周囲は暗い。
「だってほら、月がある」
「え、月・・・なのか」
「太陽!!?」
現在昼にもかかわらず夜のような暗さで、月のように見えたのは熱い雲(火山灰)に覆われて月程度の光にしか見えない太陽だったのだ。
アコは衝撃のあまり失神してしまう。
第27話:テレビ
失神したアコを連れて仮眠室を見つけたテル。途中倒れた自販機から多くの飲料水を手に入れた。
電気は生きているようで明かりがついた。
束の間の安堵。
倒れていたテレビに電源を入れると「緊急放送」の文字が出たまま何も映らない。
ノブオの夢を見てうなされて起きるアコに手に入れた薬を渡して休むことを勧めるテル。
いつどんな放送があるかわからないため電気をつけて放置して眠ることにした。
第28話:放送
「テル君起きて!」
突然あこに起こされた
テレビから声が聞こえる
「6日ぶりにやっと放送できるようになりました。しかしカメラはこれしか生きていません。何人がこのテレビを見ているかも不明です。私たちの声が聞こえているでしょうかー・・・・・
・・・・・
・・・・の主要都市には戒厳令がしかれています!!
とにかく安全と思われても最大限の用心をしてください!
避難場所をお知らせします!
・・・?
どうした?避難場所を・・・
横にいたもう1人のアナウンサーが避難場所が書かれた紙を丸めて捨てる。
何をするんだ!?
こんなもの必要ない!!
こんなの何の役に立たないわ!避難場所なんて名ばかりよ!
安全なb書なんてないわ!この放送だって無駄よ!誰が誰を助けるの!?
そんな余裕のある人なんていないわ!
私は本当のことを言ってるのよ!!
助けを求めてテレビをご覧の皆さん!
大きな町は避けてください!
恐怖に混乱した人々が自滅への道を突っ走っています!
大都市はダメです!!!
ドラゴンヘッド(C)望月峯太郎/講談社
プツン
とテレビの放送が止まってしまった。
錯乱したアコが外に出ようとすると照が何かを見かけた。
人?
第29話:死の世界
人?
確かにこの辺にいたのに。
外の灰は強烈でまともに目を開けていられず咳が止まらない。
人影があったところに向かって2人で歩き続けるが何も見つけることができなかった。
諦めて水を探し続けるテル。
アコは砂嵐だけが映り続けるテレビをずっと、ずっと見つめている。
テルは眠りに落ちた。
アコの叫び声で起きるテル
アコは外を指差して人がいた!と叫ぶ
テルも見つけた!人がいる!
第30話:人影
助けを求め追いかけるが人は建物の中に入り鍵をかけてしまう。
何で立ち止まってくれないんだ!?
人に会えないとダメになってしまう!
僕たちは中学生で精神的に限界だ!
傷も負って死にそうだ!
助けて!
助けてください!
修学旅行に参加したみんな死んでしまった
こんな場所で死にたくない
どうせ死ぬならせめてうちに向かって歩きながら死にたいんだ!
お願いだ!!
お願いだ!
倒れるテル。
扉の鍵が開く。
第31話:マスク
ドアが開いた!
助けて!
目がおかしい。
人が目の前にいるのに影に話しかけているかのように真っ黒い人が目の前にいるよづあ。何が起きた!?手を見るが手が真っ黒に見える。
何だこれ!
なんだこれ!!!
失神したテル。
その離れた場所ではアコも倒れて気を失っていた。
悪夢を見た。
発車直前の新幹線に乗れたことで安堵するテルの前には死にかけたミニラが現れる。
叫び目を覚ましたテルは手術室にいた。
第32話:少年たち
テルとアコを助け手当てをしてくれたのは16歳の少年少女4人組だった。
彼らも東京に向かう途中だという。
安堵する2人だったが、彼らの言動がおかしいことに気づく。
彼らが東京に向かう目的は
悪魔・ゲリラ・新たな文明
などのオカルトに傾向した内容だった。
彼らは現実的な救助を求めて歩いているのではなく
神秘的な精神的な救いを求めて噂に縋る
狂信者のそれだった。
「儀式だ!」
叫ぶ少年の1人を追いかけた先にいたのは
花火を上げて踊り狂う少年たちだった。
まるで雨乞いのような
助けを求めるような踊りだった。
足元にある謎の紋様を描いていた唯一の女性。
「みんな恐れているの。・・・」
彼らもこの極限状態から精神状態を保つためにギリギリだったのだ。
1人は叫ぶ
そして少年の一人はカッターで自身の胸を引き裂く。
凄惨な現場を眺めるテル
現実離れした世界で、どこか夢んなじゃないかと絶望と希望を両立させているだけなのだ。
4人と別れ食糧や衣服を貰い2人で東京に向かう。(4人の奇行を目の当たりにして一緒に行こうとは思えなかった)
ついに東京に向かって歩き出す2人。
突如降り出した大雨に体を洗えると歓喜するが、その雨は灰の雨で、足元に降り積もった灰が泥のようにぬかるんでいた。
「逃げよう!水がくる!泥流だ!」
2人の前に大量の土石流が襲い掛かる。
まとめ:漫画【ドラゴンヘッド】3巻ネタバレ解説「地上の人間はまともじゃなかった」
せっかく生き延びたのに、その地上にはまともな精神な人はいなかった。
しかしここに大人がいなかったのは2人にとって幸いだったのだ。
ついに東京に歩みを進める2人を突如襲う土石流。
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