漫画『ドラゴンヘッド』に登場する「龍頭」「北斎の絵」の真実とは?北斎が死ぬ間際に描いたこの絵を描いた本当の理由とは?漫画との関連性はあるのか?を解説していきます。
北斎の絵の正体は「富士越龍図」
漫画ドラゴンヘッドでも登場する絵は「北斎の絵」としか描かれておらず詳細が分かりませんでしたが、こちらの絵は実在する絵画葛飾北斎による「富士越龍図」
この絵は富士山の噴火ではない?
この絵の名前は「富士越龍図」。
雄大な富士山を超える龍が昇天する図柄ですが、この絵に込められているのは「富士山の噴火」を表すものではないようです。
晩年90歳となった北斎が最後の作品となったこの絵に込めたのは、北斎が生涯をかけて続けてきた画業を極めんとする彼の心境を描いていると言われています。
「日本最高の霊峰富士山を超えるような絵を」
この絵を描いたのは死の3ヶ月前とも言われており、黒い雲をまとって伸びる龍は北斎自身のこととも言われており、死の間際に富士を昇天する自身を描いた作品だそうです。
平坦な二次元に描かれた富士山が目を引きます。
しかし黒煙と竜だけは立体的に描かれており、この描写の違いが目を引きます。
この二次元の絵に、立体的な龍の構図は、北斎の「霊峰富士を超越した龍(自分)」が『絵という概念から飛び出す』ことを表現しています。
しかしその龍は爪を立てて天に向かって富士山を飛び越えた最中ですが、力強く描かれてはおらず、どちらかというと細く老いた北斎自身そのものを象徴としているようです。
そこから、読み解けるのは
北斎は死の間際に日本が誇る富士山を飛び越すことができたが、無限(天)に続く日本絵画の世界を極めんとする私は老いても昇竜の如く突き進むのみ。北斎は死んでも極めんと昇り続けるのだ。
という強い意志です。
まとめ:望月峯太郎はこの絵を見て漫画を描いた?
いかがでしたか?
肩透かしでしたか?
驚いたことにドラゴンヘッドに登場する北斎の絵は富士山の爆発を描いたものではありませんでした。
龍脈とか、エネルギーとか色々な思わせぶりな単語があったり、地下の政府の要人のシェルターにこの絵が飾ってあったりと、まさか富士山噴火を予知していたものすごいスピリチュアルな一枚なのでは?とワクワクしていた手前少しだけ肩透かしでした。
しかしこの絵画は間違いなくドラゴンヘッドを象徴する絵ではあるので、本当は北斎はこの絵の通りになる未来を予知して描いたのではないか?と妄想したくなります。
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