ビースターズで漫画賞を受賞した板垣巴留さんが週刊連載の合間に書き上げた謎に包まれた板垣一家のエッセイ漫画『パルノグラフィティ』が面白すぎるので紹介します。父親が刃牙の作者である板垣恵介さんレゴシのおじいちゃん祖父エピソードなどビースターズの漫画家の素顔が面白おかしく描かれた作品です。
・謎に包まれた板垣恵介の私生活エピソード
・そんな夫を支える母もやはり凄い人。
・そんな親を持つ三姉妹の強烈エピ。
・そんな家族を持つ板垣巴留はなぜ漫画家になったのか?
凄い漫画家の娘だから
凄い漫画家になったのか?
と思ってしまうかもしれませんが
そんなことは一切なく。
漫画家に育てられ
漫画家になった娘の視点でお送りする
心温まる
家族育児私生活エッセイ漫画となっています。
それでは「パルノグラフィティ」の
感想評価を紹介させていただきます。
板垣パル先生最新作『ボタボタ』レビューしています↓
コンテンツ
板垣巴留『パルノグラフィティ』若干ネタバレと感想
この漫画のことを知ったのはヤフーか何かのニュースでした。
あのビースターズの作者板垣巴留さんの
エピソードとしてこの1コマが載っていたのが印象的でした。
不思議とこのコマの後
「何を思ったのだろうか?」
「何をしたのだろうか?」
という想いが強く残り
続きがどうしても読みたくなり
楽天でポチってしまいました。
実はあまり本棚が空の状態が好きな
私としては本当に漫画を購入することは
稀ですが、速攻で購入しました。
「久しぶりに良い漫画に出会ったな」
という満足感に包まれています。
ビースターズの板垣巴留さんがエッセイ漫画?
週間連載で忙しいんじゃないの?
という印象でしたが
パルノグラフィティは
読後感の多幸感が凄いです。
漫画家のエッセイ漫画と言えば
荒川弘「百姓貴族」が
一番面白いと思っていましたが
パルノグラフィティ。
重版出来して欲しい程
漫画家を志す子供の家族ってどんな感じ?
を心温まるエピソードを中心に繰り広げられていきます
ビースターズの殺伐としながらも
感情を揺さぶられるようなものは
一切排されているので
誰でも気軽に読めます。
個人的には父親である
刃牙の作者板垣恵介さんの
謎に包まれた私生活エピソードと
ビースターズのレゴシのおじいちゃんの
モデルとなった素敵なおじいちゃんエピソードが好きです。
漫画家を志す前の板垣さんのエピソードも
彼女の基を築いた家族も仲間も
全員が優しいタッチで描かれているので
アニメ化して欲しいな。
と思うほど。
やはり読み終わった後の勢いで書くのは危険ですね。
が、それでもこの作品が凄かったので
深夜のポエムに負けないぐらいの勢いと情熱で
板垣巴留『パルノグラフィティ』の感想を綴ります。
父は「刃牙」の板垣恵介。その大きさと優しさに涙
板垣巴留『パルノグラフィティ』の序盤も序盤
目次の下に描かれている家族構成で
なんか引っかかったので
よーーーく読むと↓
マジで?
刃牙の板垣恵介?
グラップラー刃牙の板垣恵介が父親?
板垣巴留(いたがきぱる)
板垣恵介・・・
同じ苗字だ!!!
マジかよ
すげぇな!
という興奮から入ってしまいました。
週刊誌は読みませんが
単行本は何度も読破しているほどには
好きな漫画なのでよーく知っています。
元自衛隊だったり、
刃牙のモデルは自分だったり
母こずえの全裸とか衝撃のコマとか
大人になってから首に視神経がないと知った衝撃…
色々・・
本当に色々お世話になった漫画です。
(今の刃牙関編は・・・)
それが父親?
ワクワクが止まりませんでした。
もちろん板垣巴留さんの
家族全員のエピソードが
中心に描かれているので板垣恵介さんネタは
全体の2〜3割程度なのですが
強烈なエピソードばかりなので
印象に強く残ります^^
初めての登場シーン。
そしてさりげないセリフなんですが
なんか分からないんですが
板垣巴留さんの描き方が上手なせいか
板垣恵介さんの私生活なパパっぷりが
嬉しくて
優しくて
暖かくて
涙が出そうになるんですよね。
これは私の父親との比較が原因だと思うのですが
何度見ても「いいな」と思って目頭が熱くなります。
幼少期の書き直しは母の愛で解決
例の幼少期に先生に
「かなしい絵だから書き直し」
と言われた悲しみのエピソードの続きですが
実は彼女が書いた絵は幼稚園児らしからぬ絵で
ジョーズに食い散らかされた血の海の上に散乱する手足が描かれており、先生が書き直しをお願いしたのも無理はない・・・ような気がする話でした。
しかし彼女は突如落ちてきたインスピレーションの衝動のまま
にかつてない会心の出来栄えだ!
と提出したのに書き直しを命じられ
ショックだったようで落胆して帰宅するも…
母親の
「上手ね〜」
という一言と
食事をするダイニングテーブルのビニールマットの下に入れて家族全員が見れるようにと、板垣巴留作品の展示場所となる話。
涙出た。
そして改めて表紙を見たらしっかりと描かれていた。
私も子供に対してこんな親でありたい。
もう少しこういったささいな愛を出せる親でありたいと思いました。
おじいちゃんエピソードが暖かくて好き
ビースターズで印象的な
主人公レゴシの「おじいちゃん」
は強力な毒を持つ
コモドオオトカゲのゴーシャ。
昔は恐れらていた兵隊だったが、
雌の狼との出会い結婚そして
孫のレゴシに対する優しさ、愛の深さは
見る人全てに暖かい気持ちを与えてくれる
人柄。
レゴシも印象的だがその次ぐらいに
おじいちゃんが素敵というイメージが
ビースターズにはあった。
が、そのおじいちゃんのモデルは
作者である板垣巴留の祖父がモデルだったという。
孫である板垣巴留への愛のある言葉の数々
優しさと厳しさを兼ね備え
才色兼備で魅力あふれるおじいちゃんエピソード
暖かいエピソード満点で
心がポカポカしてきます。
更におばあちゃんとの出会いも
おばあちゃんよりも先に
おばあちゃんのお父さんがおじいちゃんに
惚れてうちに養子に来ないか!?と
突撃してきた話。
おばあちゃんとのちょうど良い距離感など
やはりおじいちゃんネタは
読者にも人気があったそうな。
板垣巴留本人のエピソードは薄いが着眼点が面白い
キャラの可愛いさよ。
なぜ彼女だけがアヒルの嘴しているのかは
不明も可愛いからいいですね。
そういえばビースターズも
人間の容姿をした動物たちの話だったか。
菩薩の長女にリーダーシップな次女に囲まれてスクスクと育った三女板垣巴留のエピソードもなかなか面白いが、やはり家族が強烈すぎて全体的には薄味(ネタ切れ)感がある。
冒頭に「私は普通の人間だ」という言葉通りかもしれないが、
漫画家なのである程度は魅せるように書いたか
なんとか振り絞ったからかもしれないが
・痴漢撃退
・ジョニーデップの出待ち
・アザに対する色彩感覚と期待
・左利き
・就活
・ベランダ好き
など薄いが漫画家になる人のさりげない
完成や価値観、物の見方の違いなどは
面白い。
が、やはりエッセイとしては薄い。
どうしても前後に
強烈なエピソードが続くので
突然彼女本人のネタになると
「・・・ネタ切れ?」
と思ってしまいます。
どちらかと言うと書き下ろし1コマエピソードの方が気になるという。
この話書いて欲しかった・・・。
器の広さ優しさ、父親板垣恵介のようになりたい…
これ以上画像を載せると怒られそうなので割愛しますが、板垣巴留さんが学生時代は彼女と外食した後は必ず2万円定期券にチャージしてくれる話。
大好きです。
たぶん
「こんなことを父親にして欲しかった」
というのがあるのでしょうね。
もちろん実際には
完璧主義者と書いてある通り
厳しいしつけなどもあったと思います。
ここには書けないようなこともあったと思います
それでも私たち読者は
こんな父親に憧れるんですよね。
あとあの徹底して
強気な目と微笑の口もとで描かれている父、
板垣恵介作画は
どんな意図があるのか気になりますね。
ネタバレ!まさかの1巻完結。シーズン2は?
面白いなぁ
面白いなぁ
次のエピソードは?
どんなことが起きるのかな?
なんてページをめくっていたら・・・。
え?
こんな面白いのに
最終回なの?
荒川弘だって百姓貴族書き続けているのに?
荒川弘は月刊紙でアルスラーンしか書いてないから余裕があるのかな?
板垣巴留さんは週間連載作家の合間にこんな
素敵なエッセイ書くのは辛かったか・・・。
残念。
まだまだ続いて欲しいですが・・・
いつかビースターズが終わったら是非2巻待っています。
でもビースターズ終わって欲しくはないんですよね・・・。
巻末のあとがき漫画に
シーズン5おばあちゃん編なども描かれていたので
反響が多ければまた合間に素敵な家族ネタを添えて
「パルノグラフィティ:シーズン2」
をまた家族に捧げて欲しいです^^
ネットやみんなのネタバレ感想は?
パルノグラフィティ面白かった。なんだろう、このひと、好きだなー。
— なみき (@namikirin) August 22, 2020
板垣父
— バタゆ (@bataUbata) August 22, 2020
イメージ通りのオーガっぷり
特殊且つ最高な家族やね#板垣巴留 #パルノグラフィティ pic.twitter.com/hf75xnnX7D
BEASTARSの作者 : 板垣巴留さんのエッセイ漫画、パルノグラフィティ読み終わった。この人の着眼点面白いなー。パルグラ2巻出てほしい。
— TSUKACCHA (@Despasio_flecha) August 22, 2020
「パルノグラフィティ/板垣巴留」(講談社)
— ヴィレッジヴァンガード山口 (@vvyamaguchi) August 22, 2020
『BEASTARS』の板垣巴留先生のエッセイ!偉大なる父、板垣恵介先生の力強すぎるシャンプー、からの「かゆい所ないですかー!!!」には思わず笑いました。お姉さんが「面白いっ」と巴留先生の漫画の後押しをしてくれて、本当に良かったです…。 pic.twitter.com/zp2ufaZWd1
板垣巴留『パルノグラフィティ』
— (・㉨・) (@IF_jp) August 20, 2020
エッセイっていいよね。メイドカフェの黒歴史とか憧れちゃうな…… pic.twitter.com/F7bVvUyYNh
まとめ:板垣巴留『パルノグラフィティ』ネタバレ感想:漫画好きの聖書。
あのビースターズの作者が女性ってのも驚きでしたが、
父親があの板垣恵介で
どんな家庭だったのかを赤裸々に
でも優しく愛に触れるエピソードで描かれた
板垣巴留『パルノグラフィティ』の感想評価を紹介しました。
勢いばかりの感想ですが
愛溢れ
暖かくなる
優しい
エッセイ漫画で
漫画好きにも
育児本当しても
お勧めしたい漫画です。
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