『ビースターズ』だけじゃない!板垣パル先生のデビュー前から最新作までの珠玉のおすすめ作品を紹介中!あなたはまだ知らない!この記事を読むことで板垣パル先生がもっと好きになる記事になっています。
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板垣巴留(パル)とは
素顔を見せないことでも有名な板垣パル先生ですが、意外にも私生活は赤裸々にエッセイで語っています。ここではWikipediaにもあるけれどエッセイ集を読んだわからない読んだ人にしかわからないような彼女のプロフィールを紹介していきます。
プロフィール
- ペンネーム:板垣巴留(いたがきぱる)
- 生年月日 1993年9月9日(28歳)
- 出身大学 武蔵野美術大学映像科
- 結婚歴 独身
- 好物 アイス、サバ、ホットケーキ
- 料理好き(学生時代は)
- ファーストキスは高校生
- 学生時代はお尻が大きかった
- 漫画家生活でお尻がぺったんこになった。
- お酒は飲めない
- 父親はグラップラー刃牙の著者「板垣恵介」
上記の情報はほぼ「パルノグラフィティ」と「てんパル」の情報です。
素顔が可愛いという噂の真相
顔は絶対に出さないを信条にしている板垣パル先生ですが、流石に「夫のち○ぽが入らない」の作者のような徹底さは内容で学生時代に冊子の表紙を飾ったりと結構魅せてくれています。
板垣パル先生の素顔が気になる人はこちら。
板垣パルのおすすめ作品紹介
板垣パル先生の描いてきたおすすめ作品を紹介していきます。
ビースターズから興味を持った方も多いと思いますがその前後に描かれている漫画も、最新作も面白く魅力的な作品が多いのでお楽しみに^^
BEAST COMPLEX
短編集?
いやいやとんでもない。
ビースターズ連載中から連載終了してからも今もなお不定期連載中のビースターズ外伝作品ですよ!
なんと学生時代からちょこちょこ書いていた漫画で内容はビースターズの前身のような作品ですが直接的な関わりはないので1巻時点では似た別世界と考えて良さそうです。
すみません2巻で普通にレゴシとハルちゃんのお話、アパートの住人の話ありました。同じ世界観なんですね・・(危ねぇちゃんと読んでよかったwすみません)
しかし肉食獣と草食獣が共存する世界、裏市もあるし肉食行為が禁止されている法律、肉食と草食の友情と危うい本能と葛藤など似た部分を楽しめます。
ビースターズに似ているから楽しめるかと言うとちょっと待った方がいい。この作品を簡単に言うなら”毒版”ビースターズって感じ。
ビースターズはエンタメ性たっぷりに人間社会をベースにした種族間の風習とかを上手に見せてましたがこの作品は”バイオレンス”も”エロ”も”グロ”もたっぷり含まれている点に注意が必要。
なんだっけ裏市の最後の敵メロンだっけ?彼の幼少期とかで少し胸を痛めた人はこの作品群でもっと胸を抉られるかも。
ビーストコンプレックスはよくある初期短編集ではなく現在も連載中のビースターズの世界をより深堀した珠玉の作品。もちろんおすすめです。
この作品には板垣パルさん特有の”毒”を含む点に注意(なんとなくわかるでしょ?)深堀された反面、ビースターズでは描ききれなかった板垣パル節が炸裂してるので注意が必要ですよ。
例えば1巻だけも売春婦の黒豹の少女、ガゼルとワニの料理番組、いじめられるキタキツネの少女とカメレオンなどありそうでなかったような種族同士で生まれる愛や友情、男と女、葛藤、切なさと時折孕む暴力的な描写がガッツリ。
2巻に至ってはいきなりこれ↓
個人的にはビースターズをより深堀した作品って感じでビースターズを楽しんだ後に読むと「あれ?このお話はビースターズの過去かな?未来かな?あれ?この学園って・など色々とニヤリとする発見が色々あるので楽しめると思います。
大学時代から執筆されておりデビュー作からこのようにしっかりとした世界観を持っていたことに驚くとともに、ビースターズ連載後もちょこちょこ短期1話読切を続け現時点で3巻まで販売中。
作者曰く「時折この世界に帰省する」としてちょこちょこ描いているようなのでしれっとライフワークになって何十巻も描いてくれることを期待。ネタが切れるまではいつまでも描いて欲しいですね。
サンプル読みしたい人はこちら↓
「BEASTARS(ビースターズ)」
言わずと知れた板垣巴留先生の名前を世界中に知らしめた傑作漫画。
当初は「大人のズートピア」と比較されていましたが徐々に明かされる人間社会の縮図に動物の本能や習性を入れて挙げ句の果てに水棲生物や肉食と草食の混血のありえないほどに暴力的な葛藤などが描かれておりとっくにそんな下馬評は下火になり、比較対象にすらならず様々な賞を受賞しています。
1巻から最終22巻まで最後まで止まることなく読者の読むスピードを止めず飽きさせずに突っ走り切った見事なストーリー展開は脱帽の一言。
余計なことは言わない方がいいんだろうな。
まだ読んでいない人はぜひ。↓
アニメ版も作者並に心血を注いでいる点も注目してほしい、なんとキャラクターの表情は全て人間が実際に演じて細かい表情描写を生み出しているそうな。
「パルノグラフィティ」
個人的に一番おすすめ作品が「パルノグラフィティ」です。
ビーストコンプレックス、ビースターズと彼女の作品を読んできたら「作者は一体どんな幼少期を過ごしたんだろうか?あの魂を引き裂いてくる描写群を描くあの精神はどこで培ったのか?あの人は一体どんな人なのか?」と思うことはありませんか?その疑問が全て解消されます。
パルノグラフィティは漫画雑誌『Kiss』で掲載されていた全28話の自伝的エッセイ漫画。
グラップラー刃牙の作者板垣恵介が父親、姉二人の末っ子三女。5人家族。祖父母は他界(パルノグラフィティより)板垣パルさんのほのぼのエッセイパルのグラフィティで色々と素晴らしい人格者である祖父母の寵愛、父である板垣恵介の思った通りの厳しくも芯のある教育と子供との距離感、菩薩のような姉との過ごし方、板垣パルの思春期の思い出などが綴られているのでビースターズでファンになった人なら絶対に読んでおきたい「板垣パル解体新書」です。
板垣パルさんが9歳の頃に亡くなったおじいちゃんは実はビースターズの主人公レゴシのおじいちゃんのモデルになったお話など彼女の感性を生み出すきっかけになった話がてんこ盛りです。
隠れた名作「毎週てんパル」
もっとパルさんを知りたいファンにおすすめしたいのが「てんパル」です。
実はパルノグラフィティに掲載されているお話のほとんどが板垣パルさんがtumblrで”大学時代から”描き続けていた「毎週てんパル」を描き直したものなのはご存知でしたか?(私は最近まで知りませんでしたw)
内容はパルノグラフィティで描かれていた”ベランダフェチよりもより細かすぎて伝わらない話”とか性癖とか板垣パルさんの日々の想いや、パルさんならではの目線で描く色々面白い姿が見えます。個人的にはあのパルのさんの不思議な目線の話とか大好きなのでてんパルもそのままエッセイ集にして一冊出して欲しい程結構好きです。
2018年頃から更新は止まっていますが、過去の作品は全て自由に閲覧可能なのでパルノグラフィティの続編のような感覚でディープな板垣パルさんを楽しむことができますよ。
パルのグラフィティ外伝?「てんパル」が読める公式HPはこちら
新作「ボタボタ」
ある程度毒を孕んだストーリー展開を描くぐらいだからある程度思うところがある作者なんだろうなー程度の認識を一気にぶっ壊してくれたのが板垣パルさんの最新作「ボタボタ」
ん?
と少しだけこの表紙画像で何か嫌な予感を感じたあなたは正解。
きっとこの漫画を本能的に拒否していますw
開いた瞳孔、鼻血、口から血、笑顔、そして全裸。
そうこの作品の主人公はサイコなアラサー女性。
そして初めて人間そのものが主人公。
なのに。
なのに。
初回の1ページ目からこれ↓
もう板垣パルさんは間違いなく「ビースターズ」に染まった肩書きを片っ端からぶっ壊す気まんまんでこの作品で少年誌からごりっごりのおっさん読者層の多い「漫画ゴラク」に移籍して短期連載
「あなたのち○こを熱湯消毒すればきっと私とセッ○スできるよね」と全裸&血だらけ&半笑いで近寄り追いかけてくるサイコパスなヤンデレが主人公です・・・。
あらすじは、潔癖症の主人公の女性は汚いものに触れると鼻血が大量に吹き出す異常体質。
なら慎ましく生きればいいのに「愛があればきっと克服できる♪」⇨「だから片っ端から愛の極地である肉体関係を結んで真実の愛を探そう」というサイコパスな思考を持っているため、相手のことも考えずに肉体関係を結ぼうとするも触れるだけでそもそも血だらけになるので大体の相手が引きまくって逃げるが、そんな彼女に近づく女も大体が曲者揃いで彼女は真実の愛ってやつに辿り着けるの?って感じの話です。ボタボタのネタバレレビューしてます。
板垣パル先生どうしたの?
って感じですが、ボタボタのレビュー記事にも描きましたがこの主人公の思考は実は板垣パル先生そのものだったりもするので興味深かったりします。
なぜこんな漫画を書いた?と言われたら「愛と性」を本気で描きたかった。
と言ってくると思います。
まとめ:曲者揃いで全部がおすすめ作品
いかがでしたか?ビースターズのイメージが強い人はビーストコンプレックスでこんなに世界を深掘りしていたんだと驚いたと思います。そして彼女の世界観は素敵な家族によって培われていったことが分かる「パルノグラフィティ」でほっこりして、突然の異常な思考を持つアラサー女が主人公「ボタボタ」で衝撃を受けたと思います。
しかし全て板垣パル先生が描きたかった作品です。
「売れる」とかではなく「描きたかった」作品です。
必死にビースターズから脱却しようともしていなそうですし、気ままに描きたい作品を描きつつも「読者の心を鷲掴みにする」作品を描こうとしてくれているようにも感じますよね。
次はどんな作品を描いてくれるんだろうか?
どんな作風で私たちの度肝を抜いてくれるだろうか?
次は?
次は?
期待せずにいられないのが板垣パル先生の魅力ですよね。
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板垣パル先生のおすすめ作品レビューまとめ